ご挨拶

ご挨拶

ご挨拶

このホームページを作りました目的は、三重県獣医師協同組合の存在を世に知っていただくためと、動物たちに今どのような治療、特にリハビリとか老齢ペットの介護が可能か、一般の方々にご紹介したいと考えております。このHPを訪れた一般の飼い主の方々が、ご自分のペットを組合員の動物病院に連れて行かれ、後のページでご紹介する器具達を利用してペットたちの健康増進に役立てられることを切に願っております。

このあと、蛇足ではありますが、獣医師という職業についての説明を付け加えさせていただきます。お暇な方だけお読みください。というのも、一般の方々は、獣医師というとすべてが動物病院の先生だと思われている方が多いのが現状です。三重県には、三重県獣医師会があります。三重県獣医師会の正会員は319名ですが、このうちペットを診療対象とした小動物開業と呼ばれる会員は111名です。3分の1だけですね。34名の獣医師は、牛豚鶏を診療対象としています。実に2分の1の獣医師は、三重県の県職員または市職員として勤務しています。その仕事内容は、大きく3つに分類され、ヒト向けの保健所、動物を対象とした家畜保健所、肉類の衛生管理を行う食肉検査所です。わかりやすい例としては、牛肉が半身、でっかい枝肉として冷凍庫にぶら下げられているところをテレビなどで見られたことがありますね。その肉には、丸い紫色のハンコがおされています。これは、この肉は食用にできるという認可印で、このハンコを押す資格を持っているのは獣医師だけです。

要約すると、ペットを対象として動物病院を仕事としている獣医師は、全体の約半数であり、さらにこのうちの有志が集まって三重県獣医師協同組合が形成されております。

次に、開業獣医師のおかれている現状について少々お話しさせていただきます。「動物のお医者さん」というマンガから始まった獣医師の人気は、急激に上昇し、中学生達のなりたい職業のベストテンに顔を出すようになりました。ドラマなどでも動物病院がクローズアップされたため、現在も、獣医系大学の偏差値、競争倍率は必要以上に高い数値を維持しています。平成25年度の日本の獣医師の総数は38,293名でした(農林水産省統計)。このうち犬猫の病院開設者は8,388名で、動物病院に勤務する獣医師が6,252名、合計14,640名となっています。意外と少ないことにお気付きでしょうか?これに対し、ヒトの医師数は、303,268名(厚生労働省統計)で、医療施設に従事する数は288,850名です。つまり団体として考えた場合、獣医師は、ヒトの医師の20分の1の集まりでしかなく、発言権も小さく、自分たちを守る法律さえ改善することが難しい状況です。大変な努力の結果、入試という狭き難関をくぐり抜け、6年間高い学費を払い、合格率70%の国家試験をクリアーし、いざ卒業してみれば、3年ほども研修医として勤務しても、給料は安く、開業しても身分の保障さえありません。ちなみに、医師は税法上でも優遇税制で税金が安いのに対し、獣医師は、税法上の分類はサービス業でしかありません。ヒトのように公的な健康保険制度もありません。時々、勘違いで、ペットにヒトの健康保険は使えないのか?と聞かれることがあります。当然使えるわけありませんが、最近はペットの保険会社もしっかりしたところが増えてきましたので、飼い主の皆様はぜひ、ペット保険に入られて、ペットたちが十分な治療が受けてもらえるような時代がやってくることを期待しています。協同組合では、これから開業する人たちのためにも、現在開業している人たちにも、少しでも快適で安心できる業界を目指して歩んでゆこうと考えております。

三重県獣医師協同組合理事長 須藤数延